2024年12月10日

新しいハースストーン本社への訪問 in 2024年

米国テネシー州コック郡ニューポートに拠点を置くアメリカの老舗ログハウスメーカーへ訪問しました。

Visit to the U.S. Hearthstone Headquarters in 2024

2016年7月に発生した大規模な火災によって、ハースストーン本社の工場は完全に焼失するという甚大な被害を受けました。しかし、その困難を乗り越え、約1年あまりという短期間で、従来の施設をさらに進化させた最新の工場として再建されました。この新しい工場は、約9,300平方メートルの広さを誇り、より効率的で革新的な設備が導入されています。今回、その再建された工場を実際に訪問し、施設全体を視察する貴重な機会をいただきました。

十数年ぶりとなるハースストーン本社の訪問は、長年にわたりハースストーンJAPANを担当してきたドナルド・ブラナム(Donald Eugene Branham)氏の引退がきっかけとなりました。彼は数十年にわたり、両国間の架け橋として重要な役割を果たし、その功績は計り知れないものがあります。その彼の後任者がスムーズに業務を引き継ぐための顔合わせと連携の強化、さらに新たに建設された工場を視察するという3つの目的の為、2024年11月に今回の訪問が実現しました。この訪問では、これまでの協力関係を再確認するとともに、新たな一歩を踏み出すための意義深いものとなりました。

工場の再建に際し、従来以上の生産能力を確保するため、これまでよりも広い敷地に新たな工場を建設することになりました。また、製材機に加えてプレカットマシーンを中型2機と大型1機の合計3機を導入し、1日3シフトにて24時間稼働できるようになりました。

小さい部材の加工は、全自動のプレカットマシーンとは別に職人の経験と技術を要する電動のこぎりを使って仕上げます。

今回の工場訪問において、最も注目を集めたのが「表面加工マシーン」と呼ばれる革新的な機械です。この機械は、世界で唯一ハースストーン社が所有するもので、新しいログを200年前の古材のような風合いに仕上げる技術を持っています。その仕組みは、築200年以上の歴史を持つ実際のログハウスで使用されていた木材を精密にスキャンし、その表面模様を忠実に再現するというものです。加工されたログの仕上がりは、見た目だけでなく質感においても古材そのものであり、まるでタイムスリップしたかのような完成度を誇ります。この技術は、伝統的なログハウスの魅力を現代に蘇らせる画期的な取り組みとして、高く評価されています。

次回は、工場見学中に滞在したダブテイルログハウスの紹介を致します。

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By ハースストーンホーム | 2024年12月10日

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