2025年02月20日

ログハウスの暖炉特集 – ティンバーフレーム編【パート1】

ティンバーフレームに採用された暖炉の中から厳選したデザインを紹介いたします。

Fireplace Designs – Timber Frame Homes Ep1


「ティンバーフレームの暖炉特集」の記事一覧

  1. ログハウスの暖炉特集 – ティンバーフレーム編【パート1】
  2. ログハウスの暖炉特集 – ティンバーフレーム編【パート2】(2025年3月公開予定)

マレー荘 in ジャスパー ジョージア州

1年を通して温暖な気候に恵まれ、青く澄みわたる海と白砂のビーチが広がるフロリダ州の代表的な都市、マイアミ。この常夏の楽園で暮らす一組の夫婦が、猛暑を避け、より穏やかな環境の中で過ごすための避暑地として選んだジョージア州の家は、木の温もりと風格を兼ね備えたティンバーフレーム。その角ログハウスに設えられた暖炉は、ガス式の実用性を備えつつも、過度な装飾を排した控えめな意匠が特徴となっています。特筆すべき点は、煙突部分を壁の内部に組み込むことで、暖炉そのものの存在感を過度に主張することなく、空間全体に溶け込むような洗練された佇まいを実現している所にあります。

パーメリー邸 in キャッシャーズ ノースカロライナ州

これまで数多くのハースストーンによる角ログハウスの建築に携わり、確かな技術と経験を培ってきた建設業者のデビッド・パーメリー(David Parmelee)氏。そんな彼が、自らの理想を一切妥協することなく追求し、細部に至るまで徹底的にこだわり抜いて完成させたのが、自身のティンバーフレームの邸宅です。まさに職人としての矜持が息づくこの住まいは、木材の美しさと構造の力強さが見事に調和した、唯一無二のマスターピースと呼ぶにふさわしい仕上がりとなっている。

そのこだわりの詰まった空間の中でも、特に印象的な存在となっているのが、ある種の高級家具の様な石張りの暖炉である。重厚な石の質感がティンバーフレームの風合いと見事に調和するよう、フレームの間に巧みに組み込まれ、建物全体の一部として溶け込むように設計されています。その造形は決して主張しすぎることなく、それでいて確かな存在感を放ち、家全体に温もりと落ち着きをもたらしています。この暖炉は、デビッド・パーメリー氏の美意識と熟練の技が生み出した、まさに職人の魂が宿る象徴的な一角と言えます。

タナー邸 in グランドファーザーマウンテン ノースカロライナ州

ひと目見ただけで誰もがその存在感に圧倒される、この壮麗な石造りの暖炉は、建物全体の中心的なシンボルとも言える存在となっています。その規模は実に高さ3階建ての建物に匹敵するほどの巨大な造りであり、空間に圧倒的な重厚感と威厳をもたらしています。

この暖炉は、広々としたメインルーム(リビング、ダイニング、そしてキッチンをまとめた開放的な空間)を効率的に暖めるため、天然石を贅沢に採用しているのも特徴の1つです。その理由は、石が持つ特性にあります。石材は、燃え盛る炎の熱を可能な限り吸収し、それをじっくりと蓄えながらも、ゆるやかに均等に放出する性質を備えています。これにより、暖炉が消えた後も長時間にわたって部屋全体を心地よい温もりで包み込み、穏やかで快適な居住空間を実現してくれます。

ハルフォード邸 in ブラックマウンテン ノースカロライナ州

こちらのティンバーフレームには、バーモントキャスティングス(Vermont Castings)の薪ストーブが採用されています。バーモントキャスティングスの特徴は、薪の燃焼効率を最大限に高める先進的な技術が随所に取り入れられています。特に、触媒燃焼システムやクリーンバーン技術を採用することで、環境に優しく、燃料の消費を抑えながら強い暖房性能を実現しています。また、薪ストーブ本体の上部からも薪を投入することが可能で、天板を開けても煙が逆流しない設計となっています。デザイン面では、重厚感のある鋳物に彫刻家が施したような繊細な仕上げが施されているのも特徴の1つとなっています。

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By ハースストーンホーム | 2025年02月20日

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