セルフビルドで建てたヨーダー別邸 in アシュランド オハイオ州
米国オハイオ州アシュランド郡に建てたセルフビルドのダブテイルログハウス
Yoder Timberlake – Ashland, OH
オハイオ州アシュランド市の南側に、スティーブン・ヨーダー氏が所有する小さな湖があり、その湖畔に、父親と息子二人でDIYで建てた2階建てのキャビンがある。
このキャビンの1階には、寝室、バスルーム、そして多目的スペースがあり、そこから目と鼻の先にある湖の景色を一望することが出来る。
2階部分には大きなオープンスペースがあり、そこにリビング、ダイニング、キッチン、ロフトが集約している。また、広めのウッドデッキも備わっているので、1階とは違った景観を楽しむことも出来る。
両親の長年の夢を実現したセルフビルドのストーリー
① ダブテイルログハウスとの出会い
アシュランド市の整形外科医であったスティーブン氏は、30年以上前に見たハースストーンホームのダブテイルログハウス(ボブ・ティンバーレイク仕様)に魅了され、いつかは自分で建ててみたいと思い、1987年に12.5ヘクタールの人造湖付きの土地を購入しました。
しかし、月日が流れるにつれて、いつしかその夢は後回しになってしまいました。
② 長年の夢であったキャビン建築の始まり
ヨーダー家には二人の息子がおり、そのうちの一人ダン君が小学生の時、建築に興味を持ち始めました。その頃、建築中だったヨーダー邸の現場に、彼がよく見学に来たことが「夢の実現」へのはじまりだったそうです。
その現場で、大工から様々なことを学んだことがきっかけで、他のプロジェクトの現場などにも足を運ぶようになり、いつしかその施工会社でアルバイトとして働くようになりました。
ダン君が高校生になった時に、両親の夢であったキャビン建築に強い関心を持ち、ケント州立大学の建築学科プログラムに入学する頃には、その設計図を完成させていたとのこと。
③ セルフビルドの開始と完成
ハースストーンホームから購入したログの組み立てに取り掛かかったのは、大学に在学中の時でした。暇な時間を見つけては、セルフビルドに時間をほぼ費やしたそうで、2002年の夏には、毎週60時間以上現場にいたようです。父親のスティーブン氏も時間を作っては、もう一人の息子と一緒に施工に加わっていました。
家族だけでは施工できなかったキャビンの一部だけは、地元の施工会社の協力を得ましたが、想像の出来ないほどの時間と労力を費やしたことで、遂に長年の夢であったダブテイルログキャビンを実現のものとしました。
スティーブン氏いわく、「もし建築現場が、車で数分の所ではなく1時間も離れていたら、我々だけで完成させることは出来なかっただろう。掛った時間は信じられないほどだったが、息子たちと良い時間を一緒に過ごすことが出来た」。
④ 完成のその後
キャビンが完成してからヨーダー家は、数多くの家族のイベントを敷地内で開催し、ファースト・プレスビテリアン教会の復活祭の礼拝や、湖の畔にあるガゼボにて、友人たちの結婚式なども挙げました。
「私にとってキャビンは、新しい発見をする場所なんです」とダンは言います。
この「ヨーダー別邸 in アシュランド オハイオ州 」は、2007年9月に発行されたアメリカの全国誌「Log Home Design」の表紙に掲載され、特集記事としても取り上げられました。