2024年05月21日

傾斜を利用した絶景付きのデイリー邸 in ブーン ノースカロライナ州

米国ノースカロライナ州ワタウガ郡ブーンに建てられたティンバーフレームとダブテイルログのハイブリットログハウス

The Daley Home – Boone, NC

ノースカロライナ州とテネシー州を両断するブルーリッジ山脈。その標高3,000メートル程の斜面に建てられたダブテイルログとティンバーフレームで造られたハイブリットログハウスを紹介します。

この地に移住を決めたデイリー夫妻が求めていたのは、こじんまりとした山小屋のようなログハウスではなく、親族や友人達を迎え入れることが出来るコテージスタイルのログハウスでした。

元々、ログハウスやティンバーフレームの建築、そして古いログハウスのリフォームを家業としていたマーク・デイリー氏には、明確なマイホームのビジョンがありました。それは、200年以上前に開拓者が手元にあった自然の材料のみを使って建てたアパラチアンスタイルのログハウスとハンドヒューンされたティンバーフレームでした。

そこでハースストーンは、ティンバーライト仕様(約203 x 304mmのログ)のダブテイルログハウスとハンドヒューン表面加工を施したティンバーフレームで居住スペースを、来客を風雨から守る柱廊玄関には大きな丸太を使ったポスト&ビームを提案し、デイリー夫妻と一緒にデザインを最終的な形まで詰めていきました。

2007年に完工した敷地面積3.1ヘクタールに建つこのハイブリットログハウスは、延床面積600㎡、2階建て、2つのマスタースイートを含む4つの寝室、そして5つのバスルームで構成されています。

家の中に入ると、アンティーク調の幅の広い堅木張りのフローリング、納屋のようなオールドログハウスを彷彿させるハンドヒューン表面加工が施された構造材のログ壁や梁、そして巨大な石造りの暖炉が温かく迎え入れてくれます。

上の階に続く階段は、オークの心材を除いた6×16インチの側桁と4×14インチの踏板を、円柱の杭で固定して造りました。階段の手すりと支柱には、現場にあった雷に打たれて枯れた立木を切り倒し、手で樹皮を剝いて丸太を活用。

オープンキッチンのキャビネットには、再生したオーク材を使い、アイランドキッチンのカウンタートップには花崗岩を使いました。流し台やアイランドキッチンのカウンタートップ、そしてキャビネットの高さを意図的に不揃いにすることで、既製品のようなシステムキッチンではなく、200年前の開拓者の家庭が大きくなるにつれて家具を付け加えたような演出をしました。

ダイニングエリアは、家族全員とゲストが一緒のテーブルにて食事をリラックスして楽しめるような広さを設けました。

この家の顔とも言えるのが、現場で造られた無垢の丸太と風化した岩を使って建てた柱廊玄関となります。ログは全て手作業で剥いた松材を使用し、鋼製の留め具が見えないように設計してあるのが特徴です。

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By ハースストーンホーム | 2024年05月21日

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