ログハウスの玄関ポーチ特集 – ダブテイルログハウス編【パート1】
ダブテイルログハウスの象徴ともいえる玄関ポーチ(フロントポーチ)の中から、厳選したデザインをいくつかご紹介いたします。
Front Porch Designs – Dovetail Log Homes Part 1

「ダブテイルログハウスの玄関ポーチ特集」の記事一覧
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ダブテイルログハウスの玄関ポーチは、屋内と屋外をつなぐ中間的な空間として機能します。天候の急変にも対応しやすく、室内に泥や雪が入り込むのを防ぐ役割を果たします。さらに、自然に囲まれた暮らしをより快適に楽しめるくつろぎの場となり、夏は日差しを避け、冬は景色を眺めながら過ごすことができます。また、ログ壁や玄関周りの建材の劣化を抑え、建物の寿命を延ばす効果もあるため、機能性・快適性・保護の面から見ても欠かせない要素となります。
ブラウン邸 in ルアー湖 ノースカロライナ州

建物の中央部分はダブテイルログハウスの伝統的な工法でしっかりと組み上げられ、その両側には納屋をイメージしたツーバイ工法(2x)を採用することで、趣のあるデザインに仕上げられたブラウン邸。建物全体の統一感を大切にするため、ポーチ周りの建材にも同じ塗料が用いられ、自然に溶け込むような一体感が演出されています。この工夫により、異なる工法が組み合わさっているにもかかわらず、全体として調和のとれた美しい佇まいが生まれています。
ライルズ邸 in マンスフィールド ジョージア州

ライルズ邸の玄関ポーチは、ダブテイルログハウスの特徴を象徴する、典型的なデザインとなっています。建物の中央にエントランスが配置され、その上部には一枚の大きな片流れ屋根が伸び、ポーチ全体をしっかりと覆う構造となっています。
一般的に、ポーチは建物の幅と同じ長さで設計されることが多いですが、この邸宅では、ポーチが建物を少し囲むように延長されているのが特徴です。この工夫により、建物のコーナー部分にあるダブテイルノッチが、雨風や紫外線の影響を受けにくくなり、木材の劣化を防ぐ役割を果たしています。機能性とデザイン性を兼ね備えたこのポーチは、ライルズ邸の外観に独特の存在感を与え、堅牢でありながら温もりを感じさせる空間を作り出しています。
ジャキュベキ邸 in バージニア州北部

ジャキュベキ邸の玄関ポーチは、ダブテイルログハウスの典型的なデザインとは異なり、切妻屋根が一部採用されています。建物中央に配置されたエントランス上部に切妻屋根を使う事で、開放感のある空間を作り、より多くの自然光が差し込む設計になっています。さらに、その両側には片流れ屋根を使った広々としたポーチが広がり、建物全体にバランスの取れた印象を与えています。
一体感のあるポーチのログ壁は、荒々しく削られた力強い木の質感の中にも繊細な職人技が感じられ、木肌の美しさと無骨な造形が見事に調和し、ポーチ全体に趣のあるアクセントを加えているのが特徴的です。
旧ジャイルズ邸 in ダンドリッジ テネシー州

ハースストーンのCEOであるランディ氏が自身のために最初に建てたログハウスには、アメリカ植民地時代の建築様式を踏襲したクラシカルなデザインのポーチが採用されています。このポーチは、当時の建築スタイルに倣い、建物の幅いっぱいに広がるのではなく、あえてやや小さめに造られているのが特徴です。
ブラックシープ牧場 in アルタ ワイオミング州

力強く素朴な美しさが際立つ、無骨でありながらも味わい深いデザインが特徴のポーチ。自然の風合いを最大限に生かし、荒々しく削られた木材の質感がダイナミックな表情を生み出しています。経年変化とともに深みを増し、木本来の温もりと重厚感が調和した、存在感あふれる佇まいが魅力です。