ウォーターフロントに建つ白いティンバーフレームのセレンガット邸 in ジョンズ島 サウスカロライナ州
サウスカロライナ州チャールストン郡ジョンズ島に建てられたティンバーフレーム
The Selengut Home – Johns Island, SC
ジョンズ島は、サウスカロライナ州にある34の島の中で最も広大な面積を誇る魅力的な島で、チャールストンの西側に広がっています。自然の美しさと豊かな歴史を持つ場所であり、南部の温暖な気候、古くから生息しているたくさんのオークの木、そしてゆったりとした生活スタイルが特徴です。
ジョンズ島(Johns Island)
ジョンズ島は、広大な農地や湿地が広がり、多くの野生動物が生息しています。特に有名な「エンジェルオークツリー」(樹齢約400〜500年とされる巨大なオークの木)は、この地域の象徴的な存在となっております。また、この島には、地元の農産物を提供するファーマーズマーケットや、新鮮なシーフードを楽しめるレストランが数多くあります。
ジョンズ島は、アメリカ独立戦争(1776年~1785年)と南北戦争(1861年~1865年)の舞台ともなった場所で、現在もいくつかの戦跡が残されていますが、島の静かな環境と美しい自然景観に惹かれて移住する人々が増えています。
その島のウォーターフロントに2003年に建てられたのが、この延床面積452㎡のベースメント付き2階建てのティンバーフレームとなります。ベースメントには、合計5台の車を収納できる2つのガレージ・土間、ランドリールーム、物置、多目的ルームがあります。
2階部分は、建物中央のオープンスペースには、リビング、キッチン、ダイニングエリアがあり、その左右にひとつずつ主寝室が設けられています。3階部分には、バスルーム完備の2つの寝室、読書スペース、そして展望台へ続く螺旋階段があります。
ボートへ乗り込むプライベートの埠頭が付くこのティンバーフレームは、すべての部屋からオーシャンビューを楽しめる点が、この家をより特別なものにしています。
オーナー夫婦のストーリー
セレンガット夫妻は、元々ニュージャージー州に住んでいましたが、長年にわたりサウスカロライナ州のローカントリーを頻繁に訪れていました。引退後は、この地に移り住む事を考えていた夫婦は、引退年齢が近づくにつれて、早めにサウスカロライナ州のローカントリーに移住した方が良いと考えて、移住を決断しました。
セレンガット夫妻の子供たちは既に成長して家を出ていた為、前の家の半分程度の広さに下げた代わりに、個性的なデザインでありながら、その土地の穏やかな気候と近くを流れる小川、そして塩性湿地に調和するデザインを望みました。自分達だけの自然の景観を楽しめれる家であり、且つ歴史的な建築様式を反映させたいとも考えていました。又、経済的な理由だけではなく、環境に配慮した省エネルギーな家を望んでいました。
その結果、建物の構造にはEPSパネルを使った外断熱工法のティンバーフレームを採用し、エコで省エネでありながら、たくさんの窓を取り込むことが出来ました。また、建物正面は沿岸建築を反映した外観を持たせ、湿地に面した建物後面には、セレンガット夫妻が愛するアウトドアの雰囲気を持つ室内空間を複数取り入れたデザインへと仕上げました。
サウスカロライナ州の気候と調和させるため、全てのティンバーフレームのログ材には、水練り漆喰による拭き取り塗装がサンディさんの手によって施されました。
現在敷地には、スペイン苔に覆われた巨大なライブオーク、ヤシの木、マグノリア、野草、フジ、松が生い茂り、多くの野生生物や鳥、ワニが生息しており、時折イルカの群れが訪れることもあるようです。