2024年08月29日

築175年のログハウスを蘇らせたドネルソン・キャビン in ルイビル ケンタッキー州

米国ケンタッキー州ジェファーソン郡ルイビルに移築されたダブテイルログハウス

The Donelson Cabin – Louisville, KY

インディアナ州とケンタッキー州北西部の州境を流れるオハイオ川沿いに位置するルイビルは、州内で最も人口の多い都市です。この地にインディアナ州から移築された築175年のダブテイルログハウス「ドネルソン・キャビン」があります。

このキャビンのオーナーであり建築士のジャン・ポール・ドネルソン氏(Jan Paul Donelson)が発見したヴィンテージキャビンは、かつて誰かが実現させようとした夢の名残でした。

約1.2ヘクタールの湖の畔に佇むこのキャビンは、1970年代半ばに前の所有者によってインディアナ州から現在の場所に移築されました。しかし、修繕されることなく長い間放置され、そのままの状態で物件と一緒に売りに出されました。

ジャン氏が不動産業者と共にルイビルで家を探している中、古いログハウスがあると紹介されたのが、こちらの建物全体が植物のツタに覆われたキャビンでした。「家探しを始めて2日目に訪れた最初の家でした」とジャン氏は語っています。

「雑草が生い茂った道を外れ、川に架かる橋を渡り、湖に沿って進みました。どこに連れて行かれるのかと最初は思いました」との事。

ジャン氏は、約175年前に建てられたヴィンテージキャビンを見た瞬間、「これだ。他の家はもう見なくていい」と不動産業者に伝えました。翌日、ルイビルに新しい仕事のために引っ越してきた妻のタミーさん(Tammy)をキャビンに連れて行くと、彼女も「ここが本当の家のように感じる」と共感したそうです。ジャン・ポール氏はその時のことを振り返りながら語ってくれました。

すぐさま物件の購入を決めたドネルソン夫妻は、不動産業者に購入の申し出を行い、無事物件を取得することができました。

ダブテイルログハウスの修復を始める際、まず外壁の植物のツタを取り除き、玄関ポーチには当時の時代に見合ったシェイク屋根を再建しました。ジャン氏によると、「ポーチに使用されていた屋根は、当時より傾斜が大きく、間違って設置されていた」との事。

新しい屋根に加えて水道ライン、HVACシステム、そしてヒートポンプを設置しました。内装の修復では、ポプラの床と天井の清掃を行い、壁紙を剥がして塗装を行いました。

「構造自体はしっかりしていましたが、室内はかなり汚れて荒れ果てており、しっかりとした屋根が必要でした」とジャン氏は言います。「前の所有者は実際にこのキャビンに住んでいなかったのです」。

約3か月の時間と愛情を込めた修復作業により、1800年代の生活を再現することに成功しました。

現在、このキャビンは「キャプテンズ・キャビン(Captain’s Cabin)」としてレンタルキャビンの運営をしているので、もうすぐ築200年を迎えるヴィンテージキャビンに宿泊することが出来ます。

リフォーム前のドネルソンキャビン

修復後の民宿「Captain’s Cabin」

タグ: / /

By ハースストーンホーム | 2024年08月29日

  • LINEで送る
  • Twitterで送る

その他の記事