クラシックでありながらモダンなボウルズ邸 in ティニカム ペンシルベニア州
米国ペンシルバニア州バックス郡ティニカムに建てられたダブテイルログハウス
The Bowles Home – Tinicum, PA
ペンシルバニア州で最も人口の多いフィラデルフィアと米国で最も人口の多いニューヨークの中間に位置するティニカム。人口約2,000人が暮らすこの町に建てられた「ボブ・ティンバーレイク仕様」のダブテイルログハウスを紹介いたします。
ボブ・ティンバーレイク仕様 (Bob Timberlake)とは?
ボブ・ティンバーレイク仕様とは、主に田舎や牧歌的な風景を描いたリアリスティックな絵画で知られているアメリカの芸術家「ボブ・ティンバーレイク」がデザインした、西部開拓時代に建てられた昔ながらのダブテイルログハウスとなります。
ボブ・ティンバーレイク (Bob Timberlake)
1937年1月22日にノースカロライナ州ソールズベリーで生まれ、同州レキシントンで育ったティンバーレイク氏は、アメリカの田園風景の本質を捉えた詳細で感情豊かな作品で高く評価されています。絵画だけでなく、家具や家庭用品のデザインも手がけ、さまざまな商業プロジェクトとコラボレーションしています。ティンバーレイクのアートとデザインは、自然への深い感謝と田舎生活のシンプルさを反映しています。
「ボウルズ邸 in ティニカム ペンシルベニア州」
デラウェア川沿いにひっそりと佇むティニカムは、時が忘れた土地とも言われる静かな楽園となっています。起伏のある田園地帯には、屋根付き橋やフィールドストーンで造られた農家が多数点在しています。この地域の素朴なレストランや魅力的な宿のおかげで、非常に人気のある旅行先となっています。
そんなのどかな土地に建てられたボウルズ邸は、延床面積225㎡・2階建てのボブ・ティンバーレイク仕様のダブテイルログハウスとなっており、特徴のあるシダーシェイクの切妻屋根には、2つの切妻ドーマーと1つの片流れドーマーが付いています。
1階の間取りは、広々とした吹き抜けリビングエリア、独立したダイニングコーナー、大きなモダンなアイランド式キッチン、そして書斎となっています。2階には、主寝室を含む寝室が2つあります。
石張りされた煙突の隣にある石造りの建物は、オフィスとして使える書斎となっており、オーナーのリック氏によると「古いログハウスの多くは、最初は1つの建物から始まり徐々に時間をかけて増築していったような歴史を感じます。私はそのような歴史を感じさせる雰囲気を自分の家にも持たせる為、後付けされたように石造りの部屋を造りました」との事。
オーナーのストーリー
リック・ボウルズ(Rick Bowles)氏は最初、ログハウスの様な家を検討していませんでした。しかし、ティミカムで家探しをしている時、とある中古のダブテイルログハウスに一目ぼれをしてしまい、その物件に入札。しかし、競りに負けて落札することが出来ませんでした。
そこでリック氏は、自分のダブテイルログハウスをティミカムに建てる事を決心し、土地と設計デザイナーを探し始めました。
リック氏が思い描いていたログハウスは、まさにボブ・ティンバーレイク氏がデザインする家そのものである事が分かり、ハースストーンホームに建設を依頼して、遂に夢の住まいと生活を現実の物としました。
リック氏は、「まるで休暇地に住んでいるような気分です。どこにも行く必要がありません。玄関を出ると庭には鹿がいて、丘にはキツネが見える。そういう環境なんです」と語ってくれました。