古く見せるウェザーエイジド仕上げのメリル別邸 in ジョーンズボロ テネシー州
米国テネシー州ワシントン郡ジョーンズボロに建てられたボブ・ティンバーレイク仕様のダブテイルログハウス
The Merrill Gueshouse – Jonesborough, TN
テネシー州南東部に位置する人口約6,000人が暮らす町、ジョーンズボロ。1779年に設立されたジョーンズボロは、テネシー州が州となる17年前にできた州で最も古い町で、今回紹介するメリル夫妻のダブテイルログハウスは、家族全員で休日を一緒に過ごせるゲストハウスとして建てられました。
家族の憩いの場を作った夫妻のストーリー
ケント氏とミッジさんは、フロリダ州にて医師と教師として働いた後、テネシー南東部に位置する21エーカーの農場を最後のライフスタイルに選び移住しました。それに伴い、既存の家を自分たちのニーズに合わせて改装している過程で、家族全員(大人6人と子供7人)が再会や休日を一緒に過ごす場所にしては、その家は快適でない事に気が付きました。
多くのアイデアを検討した夫妻は、新たにゲストハウスを建てることを決心。しかし、その家が何百年も前からそこにあったかのように見えるべきだと考えたケント氏は、なかなか自分がイメージしていたログハウスを建てるビルダーに巡り合うことが出来ませんでしたが、「かなりの調査をした結果、テネシー州ダンドリッジに本社を置くハースストーン社に行きついた」との事でした。
「決め手となったのは、ハースストーン社が何世紀にも亘ってこの土地で普及していたスタイルのログハウスを、最も忠実に再現していたことに加えて、彼らが持つサンドブラスト加工は、数百年古いように見せるウェザーエイジド仕上げが出来たことにあります」とケント氏は言います。
完成した2階建てのボブ・ティンバーレイク仕様のダブテイルログハウスは、メリル夫妻が好きなクラシックなデザインにて統一され、それはまさしく数百年前からそこにあったかのような風格を持つ家となりました。
ケント氏は、高度な木工技術を持っており、その才能は家の至る所で発見することが出来ます。いくつかの例を紹介すると、床張りしたフォローリング材を固定する釘も自分で作ったり、何度も削り作業をした再生させたチェスナットを使った内壁を作ったり、はたまた個性的なデザインの玄関扉も手作業で一から作りました。また、キャビネットを含む手作り家具に使った木材には、年季の入った木材のように見せるための特殊な表面処理も、ケント氏自らが行いました。
このゲストハウスは、果てしなく続くウナカ山脈とチェロキー国有林のドラマチックな景色が見えることから、カタルーチーキャビン(Cataloochee Cabin)と名付けられました。チェロキー語でカタルーチーとは「次から次へと押し寄せる波」という意味で、まさに玄関ポーチから見える景色そのものを表しています。
家族全員が同時に訪れた際には、子供たちはロフトで寝袋を使って寝て、両親たちは1階の寝室とリビングで寝るというスタイルに落ち着いたそうで、居心地良く家族全員で過ごせるにもかかわらず、旅費も抑えられるため、とても快適で楽しい憩いの場となったそうです。